環は一緒に辛さを分かってくれたように泣いてくれた
一緒にいてくれた
頭をなでてくれた
けどさ、貴方と付き合える日が
あんなにも遠いなんて思わなかった

「おっはよ」

「おはー」

「なんかテンション違うなー」

「そー?なんか環が悩み聞いてくれたからさー」

「お、お前環ってよんでるやん」

「昨日からだよ?」

「あー、昨日は泣きまくりやったからわからんかった」

「環綺麗に泣いてたよね」

「ハハ、、」

「なんじゃそりゃ」

「なんかすっきりしたよな」

「うん、ありがとね」

「ん?」

「なんもないーー」

「なにやー」

「今思ったんだけどさ、嘉那と環ってさ大阪弁はいってない?」

「そうやなー」

「たまーにね」

「嘉那のがうつった」

「環のがうつったんだよー?」

環とふざけて話をできるのがすごく嬉しかった

けどさ、一瞬でこの話はとぎれた


「あの、神田君いる?」

一人のかわいらしい女の子

「あ、俺??」

「あの、ちょっといいですか?」

「うわ、なんやろ!!お前は綺麗やけどあのこかわいいな」

「うん!行ってきていいよ」

「すぐかえってくるー」

その子は嘉那にお辞儀をして環をつれてさっていった

なんか心配で
なんか寂しくて
そんな想いでいっぱいだった

そのとき、前はなしかけてくれた夏野瞳がきた


「ねえ?」