環は嘉那の異変に気付いてた

「嘉那?」

呼ばれてもうたった

「嘉那もういいよ」

いいの、

ジャーン

終わり、YUIの曲はおわった

「嘉那?」

泣いた

「嘉那大丈夫?」

そんな優しい言葉かけないで

「環に歌つくったの」

「俺なんかに?」

「うん、環なんかに」

泣いちゃだめだから涙をきにせず

誕生日の歌をうたった

環は泣いた

ずっとずっと泣いてた





...








「嘉那さ、辛いことあるやろ?」

「…」

「いえよ?」

「…」

「ほんまに嘉那のうたはいいわ」

「ありがとね、嘉那いえるようになったら辛い事とかいうから」

「うん」

「怖いのほんとは」

「うん」

「寂しいの」

「うん」

「一人なんかいやなの」

「うん」

「信じられる人がほしいの」

「うん」


こんな事を何回も云った

環はなんかいもうなづいてくれた

聞いてくれた

この人はいい人だ

そう思えた