「彗様〜一緒に写真撮って―♪」 学園祭が終わり周りに群がる女たち 「ごめんね。役員に行かなくちゃいけないから」 こんな時にでも王子を演じている自分に、吐き気がする 「あっ、慎也。どこ行ってたのよ―」 振り向くといつもの爽やかな笑顔で立っている成見がいた 「あぁ―ちょっとね。」 こいつとは会いたくない 「ってか知らなかったよ。沙羅ちゃんと付き合ってたんだね―」 っッ!! ズキッと痛む胸 「あぁ―…、まぁな」 こいつ今、なんて言った……?