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緑のラニはシアとツヒルイに見守られていた。
優しいラニに戻ってからしばらく経ったある日。
ラニの中の小さな緑がまだ枯れたままだったことに気が付いた。
シアとツヒルイの涙も水たまりも…
小さな緑には届いていなかった。
「緑のラニに小さな緑を護る者を置いてはいかがですか?」
困っていたシアとツヒルイに、ひとつの小さなラニが言った。
シアとツヒルイはその考えをもらって、ひとつずつ『護る者』を作った。
『トナル』と名付けられた二人の『護る者』は一緒に緑のラニを護り始めた。
また平和が緑のラニに訪れた。
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――『星の唄』第四章より