目の前に現れたのはソラだった。
スーツを着ていて眼鏡をかけているが間違いない。
けれど表情はソラとは思えないほど、とても冷たかった。


「はじめまして。今から解説します。質疑応答は時間を取りますので、その時にお願いします。」


声を聞いても彼は間違いなくソラだった。
ユイがソラを間違うはずがなかった。

だけどソラは何故ここに?


ユイはソラの話に耳を傾け、ステージの上の画面を見た。