朝。
最初の授業は、ここに来た時に座っていた椅子のような移動装置の部屋で行われることになっていた。
部屋に入ると、昨日と同じ男性が前に立って声をあげていた。
「はい、よく眠れたかな?では皆さん座ってください。椅子は昨日と同じもの、番号は前にあります。椅子には名前があります。」
案内を聞き、ユイも席に着く。
またどこかに移動するんだろうか…?
ユイは念の為、持ってきた¨星のかけら¨を確認した。
退屈しのぎに、扉から入ってくる生徒も眺めていたが、シゲもサクラもいなかった。
やはり場所が違うのだろう。
「はい、座りましたか?では始めまーす。」
その声と同時に椅子が動き、目の前に機械が見えた。
昨日到着した時もこれが降りていた。
(…やっぱり移動するんだ。)
そのままユイの目の前は暗くなった。
目の前が暗くなり、しばらくするとユイは眠気に襲われた。
どうやっても眠気は取れず、夢に落ちた。