チッ。

まったくなんなの?

今、良いところだって分かんない?

てか、あたし病人なんですけど。
だるいし出なくていいよね。

そう思って目をつむる。

だけど…。

ピンポーン、ピンポン、ピンポン。

あぁ゙!

馬路なんなの?

うるせぇよ!

てか連打すんなよ!

出ればいいんでしょ!?
出れば!


あたしはイライラしながらドアを開けた。


『どちら様ぁ?』

ふと視線を上に上げると……。


『せ、先生!』

坂下先生が立っていた。