「朝っぱらから姫嘉を口説かないでよぉ」
「琉馬!」
「んだと?別にいいだろ、口説くぐらい」
何という話を…。
「べー!姫嘉は僕のものなの!触るなっ」
「琉馬っ、どこ触って…っっ」
「おい、いい加減にしろ」
司が、私から琉馬を引き剥がす。
「ふん、怒られてやーんの」
「お前もだ、葵」
「良いじゃんかぁ」
「良いわけねぇだろ、ちったぁわきまえろ」
司…何か相当怒ってる?
「ぶー、司だって姫嘉に触りたいくせに」
な、何を…っ!?
「調子に乗るな。ブッ殺すぞ」
眉間にしわを寄せ、琉馬に掴みかかる司。
「ぐっ…!」
「ちょっと、司…!」
そんなに怒って否定しなくても…っ