「姫嘉様」


「…はい」



神は私の目の前にしゃがみ込んだ。


「申し訳、ありません」



何で…。


「どうして謝るの?私、心当たり…ないんだけど」



「分からなくて良いのです。でも、…申し訳ございません」


さっぱり分からないけど…。




「うん」


とりあえず、返事。



「姫嘉。飯、出来てる」


「あ、はぁい」



私はパタパタと小走りで大広間に向かった。



その時、神と司が何か話していたけど、特に気にはしなかった。





思えば、この時からなのかな?



神の私に対する態度とか。

司が私を見る目とか。



…きっと、全ては、この時から始まっていたんだね。