「あ…起きてたぁ」
「え、何やってるんですか?」
姫嘉は枕を持ったまま、ニコッと笑ってる。
「一緒に寝よーっ!」
「は?」
思わず、失礼な言葉が出てしまった。
いや…でも『は?』でしょ。
「ちょ、どうしたんですか、一体…」
俺が焦ってる間に、どんどん近付いてくる姫嘉。
とっ、止まりなさい…!!
「神…私の事、嫌い?」
姫嘉は頬を赤らめ、まさかの上目遣い。
「ひ、姫嘉様…っ」
「答えてよ、神」
マジ…どうしたんだよ、姫嘉。
絶対おかしいだろ。
「嫌いなわけ、ないでしょう」
「…良かった」
「っ姫、嘉さ―――」
「うるさい」