「何、司。聞こえない」
「るせぇ、何でもねぇよ」
もぉ…頭ん中、もやもやがいっぱいだよぉ!
「ただいま」
「お帰りなさい、姫嘉様」
「あ、神」
家に帰ると、神が食事の準備をしていた。
もう帰ってたんだ。
「どうしましたか、何か怒ってらっしゃるような…」
「聞いてよー、今日ね」
「別に話さなくて良いだろ」
司が私の口を乱暴に塞ぎ、睨む。
さっきから何なのぉ?
「ヒメ、お風呂入る??」
「え、お風呂?」
何を唐突に…。
「姫嘉様、我々は夕食の準備をしますので、その間に入ってきたら如何(いかが)ですか?」
「そっか、…そうする」
「僕ね、新しい洗髪液買ったの!試してみてっ」