「どういう事か、ちゃんと説明してよ!!!」


「うるせぇな、説明する事なんかねぇっつってんだろ」



私達は廃病院から、家に向かっていた。



え、学校??


…既に終わってます。




そんな事より!!!


「だっておかしいじゃん!」


「落ち着いてよー、ヒメ」



「落ち着けないよ!!」


絶対おかしい!



喧嘩が楽しいって思った瞬間から記憶が無くて。

気が付いたら司が私を押さえつけてて。

私の手には……手には…。


「どうしてぇっ!!?」


「あーあー、姫パニック」



「ったく、うぜぇな。忘れろっつってんだよ、全部」


「…、無理」



「無理じゃねぇ!!」


「っ」



「……忘れちまえ……キ、スなんて」



司君、そんなにボソボソ喋られても、聞こえないんですけど。