「潰す…?」


私、潰される?



「桐瑞組をね」


桐瑞…組を?



「桐瑞組が潰れたら、姫嘉ちゃんは神代組に移動ー!って事で」


「ちょっと待って!何でそうなるの?大体、何で私の事…知ってるの?」


私達…知り合い、でしたっけ?



「…それは」


「それは?」



啓太は私の耳をカプッと噛んだ。


「ひゃ…っ」



身がよじれそうな感覚…くすぐったい。


「姫嘉ちゃん、イイ事しようか?」



啓太さん…声、甘過ぎです。


「やっ…」


「可愛い。そんな声聞くと、もっと苛めたくなる」



啓太の両手が、私の頬を包む。


「っ…離して…」


身動きが出来ない。


…気持ち悪い。