『そこで待ってるよ、姫嘉ちゃん』
「えっ!?ちょ、待って…っ」
何で私の名前を知ってるんだ、とか。
椿はどんな状態なのか、とか。
つか、あなたは一体何者なの?、とか。
気になる事はいっぱいあるけどっ!!
でも……。
「ごめんなさいっ、場所を変えて下さいっ!!」
『は?何で』
「…っ、廃病院なんて…絶対無理です!」
あんたね、私がどんだけ怖がりか知ってんの!?
…知らないよね。
『君の大切な友達が傷付いても良いの?』
「そ…っれは、嫌だ…けど」
『じゃあ待ってるね、姫嘉ちゃん』
―――プープー。
椿は私の一番大切な親友。
だから私が…守ってあげなくちゃ駄目なのにっ…!
廃…病、院。
そこにはきっと、たくさんの男。
…っ、オバケが何だ!男が何だ!
行こう。椿を助けに。
…昼間だから、オバケ出ないよね?