「え、今日いないの?」
私は制服に着替えながら、ドアの向こうの神に聞く。
「はい、ちょっと用事がありまして」
「そっかぁ…」
神は一番、常識人だから…いないとちょっと心配です。
「申し訳ございません」
「へ?あ…ううん、仕方ないよ」
優しいなぁ、やっぱり。
「お待たせ」
「今日も美しいですね、姫嘉様」
何でそんな甘いんですか、神。
「さ、司達がお待ちです。行きましょう」
「うんっ」
長い廊下を歩いて、大広間に向かう。
「おはよう、みんな」
「ヒメー、おはよっ」
「おはよ」
「遅い、腹減った」
どうしましょう。
…司が、すごく愛らしく見えるんですけど。
何故?