琉馬がいきなり抱き付いてきた。
「ちょ、琉馬!?」
「ヒメ好きー、可愛すぎぃ!!」
私、多分…顔真っ赤。
「離してってば!」
「琉馬ずりぃぞ!俺もーっ」
葵も参戦。
いい加減にして下さいっ!
ちょ…胸、触ってる!!!
―――バンッ!!
ビクッと肩が跳ねる。
家中に響く程、大きく机を叩いたのは…司。
「お前らいい加減にしろよ」
「何、怒ってんの?」
「どしたのぉ、司?」
え…何この空気。
「執事と主人の関係、ちゃんと分かってんのかよ?」
すごく冷たい目…瞳に光がない。
「司…?」
「もう寝ようぜ」