「司、呼んできてほしいんだけど」



「司?」


「多分、風呂場」




お風呂場…ですか。


「姫嘉様、お願いします」



そんなに美しいお顔で見つめないで下さい、神。




「行ってきます」


別に断る理由もないし。




お風呂場は、大広間の脇の廊下の突き当たり。





「え…お風呂場って、掃除…してるんだよね?」



まさか…朝風呂、とかじゃないよね?



いやいやいやいや…それだったら普通女の子に頼まないもんっ。


大丈夫、司はきっと服を着ていて、お風呂場の掃除をしてるだけ、うん。






自分に言い聞かせて、いざ、お風呂場に出陣!


シャワーの音がするお風呂場のドアをそろ~っと開ける。



「司、ご飯……ぎゃぁぁぁぁ!!!」