「ふぅ…」
私はひとり、ベッドに寝っ転がって息を吐く。
気付いちゃったな…自分の気持ち。
司も、それを受け入れてくれた…。
だからといって、何かが変わる訳でもないと思うし。
みんなで仲良く暮らしていけたらそれでいい。
「…けど」
問題は…啓太。
このまま平穏に見守ってくれるわけがない。
それにまた遊ぼうって……。
「最悪だ私!…何、言っちゃってんのよ…」
余計な事、言うんじゃなかった。
もう一度息を吐き出したとき、コンコンと音がした。
「…?」
「入って良いか?」
わ……司?
「うん」
身体を起こして返事をすると、ゆっくり扉が開いた。
「悪ぃ、寝てたか?」
「ううん、ちょっと考え事してただけ」