「―――え?」
何でここで神が出てくるの?
私は戸惑いながら司を見る。
司は私を睨んでる。
首筋にかかる司の息で、私は身体をよじる。
だるそうに身体を上げて、不機嫌な目で再び私を睨む。
震えるぐらい冷たい獣の目。
でも…逸らす事は出来ない、その目。
「待って…神は、関係ないでしょ?」
さっぱり意味が分からない。
神にされるのは良いって…。
それじゃまるで…私が神に何かされたみたいじゃん。
「覚えてねぇのって…ずりぃよな」
何の話をしてるの?
「司…意味分かんない」
「分かんなくて良い。ただ…俺を見てろ」
司が視界を揺らす。
司の髪が頬を掠めたと同時に、唇と唇が触れる。
浅く、深く―――…。
何かを確かめるかのように、司は幾度もキスを重ねてきた。