時刻、6時30分。 「ただいまぁ」 大広間の扉を開けて、挨拶。 もちろん返事はない。 「寂しい~」 でかい家に響く独り言。 やっぱ、虚しいな。 お風呂でも入ろう、と思って扉に手を掛ける。 その瞬間―――。 ギィと、扉が開く。 え、私…開けてないよ? 「あー、お出迎え??嬉しいー♪」 「初めまして、朔野 姫嘉さん」 「可愛いねっ、超・タイプ!」 「……面倒臭い」 ……ん? 何だ、こいつら。 も…もも、もしかして。