ビュ〜 「寒ッ!!」 まだ、冬から春に変わる途中の季節で肌寒い。 学校の帰り道、桜の木の下で男の子が立っていた。 「えっ……?」 よく見ると、男の子の瞳には一雫の涙がたまりが頬を伝って落ちた。 たった一雫、その雫はキラキラと輝いた。 「キレーィ…」 多分そう…このトキから私は彼に恋をした。 .