誰も居ない家。静まりかえって外とは違いひやっとしてる。
すぐにわかる誰も居ないことが……。

「……ふぇっ…う……うわぁぁーん」

私はその場に崩れ込んだ。
頭では理解している。
家族が居なくなったこと。
ライキたちと出会ったこと。
新しい"家"ができたこと。

なのに……涙が止まらない…。
寂しくないはずなのに……。

何分もうずくまって泣いていた。
「美空…」

振り返るとライキが立って居た。

「…あっ………ごめん……すぐに荷物つめる…っ」

私はライキの腕で抱きしめられた。
「……ライキ…私…私…」


「あぁ、わかってる……俺が絶対に一緒にいてやる。寂しい思いなんかさせねぇ。だから、もう泣くな」