私たちはライキの家を後にした。

倉庫に戻るとフグのように頬を膨らませた拓磨と隼斗がいた。

「拓磨、隼斗ただいま!」

「……」

「お帰り美空ちゃん!……美空ちゃんどうにかしてくれよ〜拓磨ずっとこんなんだぜぇ〜ハァ〜マジ疲れた…」

「た〜く〜ま!一緒にコンビニ行こうかっ!シュークリーム!買いにいこっ!」

私が声をかけると拓磨は子犬のようなキラキラした目で私を見て飛びついてきた。

拓磨は本当に単純で可愛いヤツです。

そのキラキラした目で私を見て
「手、つないで!」

「はい?」

「だ〜か〜ら!手つないで〜!」
私はライキにチラッと視線を移した。ライキはソファーで雑誌を見ていた。

手をつないでもいいみたい…。どっちかと言うと早くそいつを連れて行け!オーラを漂わせていた。

「うん。行こっか拓磨!」
私が手を出すと拓磨はすごく嬉しそうに私の手を握った。

私達は近くのコンビニに向かった。