カバンから出したハサミが妙に光っている。
 

 それは、リストカットを否定するようなひかりであり、それを促すようなひかりでもあった。
 それをみて、周りのみんなはどう思っただろうか?
 そう多くない人数が今、



 中西かおりをとりまいている。



 どう?
 私のしたことは正しかったの?
 これから、どうすればいいの?

 
 誰も助けてくれなくて、
 誰も話しさえ聞いてくれなくて、相手から声をかけてくれる事なんか到底なくて・・・


 これから私は、そう言う人生を送るのだと思う。