長い江戸の歴史のなか

吉原は大火に見舞われ


新吉原となり


幕府の命により移転

江戸の果てにて


ふたたび
吉原とよばれた


女たちは紋日には自分をまる一日独占する客を必要とする


その客が見つからなければ自分で自分を買い上げ


借金が増える仕組みとなる


元禄以降の形をかろうじて保つ

そこは


カオスと化した空間のなか


艶やかに

咲くことを選んだ