「あっ愛莉!説教どーだったよ?」

教室に入って最初に話しかけてきたのは正志だった。

これから自分の身におこる不幸もしらない呑気な顔をしている。

「……昨日のことだったよ」

正志の目が丸くなる。

「えっあっ、あっ、ゲーセン!?え、まじめ?」

キョドッてる……

「多分正志も呼び出されるよ……健も」

「おいっ健!!やべーぞ!昨日のことバレてる!!」

「はっ!?昨日ってホッケー事件!?まじありえねぇーっ!!午後フケよーぜ。」

教室のど真ん中で友達とバスケやっていた健がしゃべりながら近寄ってくる。

その時。

「えっと……葛西と中平いるかぁ~?」

落合だ。

「やべっ逃げッぞ!」

落合がいる逆のドアから二人が逃げようとする。

が。

そのドアの先には松田がいた。

センセーってこえー。

ガタイのいい松田に二人は連れて行かれた。