「えっそれでオーケーしちゃったの??」

由香のバッチリマスカラの目がいつもより1.2倍大きくなる。

「う……うん。」

マックのハンバーガーをかじりながら言う。

「やめときなって!なんで許しちゃったのさ?」

由香の声がいつもより大きいせいか、まわりの人達がジロジロと見てくる。
とはいえ、平日のマックだからそんなに人はいないけれど。

「なんかさ……ミントのカレー、もう食べれなくなるのは嫌だなぁ…って思って…。」

「え?そんなに美味しかったの?」

「んー…そこまでじゃないけど、なんか、いい味だったんだよね。」

「へぇ?」

由香は、「よく理解できない」という顔をした。