私が、嫌そうな声を出した
のにも関わらず、その案は
見事に通ってしまった。

「本当に、いいの?」

最後の最後まで、反対だった
私はしつこく聞き返した。

「いいの、いいの。
隆広だって、圭祐がそんな
やつだと思わなくって、希に
紹介しちゃったこと後悔
してるんだから、せめてのも
罪滅ぼしだと思って。」

美菜にそこまで言われてしまったら
断れない。

「うん。わかった。じゃあ、隆広くん
によろしく言っといてね。」

「わかった。じゃあ、明日いつもの
ロータリーね。なんかあったら、すぐ
連絡してね。」

「了解。おやすみ。」