「はい、これ使って。」と、
言いながら、差し出しながら
美菜は続けた。


「よく、頑張ったね。
でも、話し合わないと
圭佑の性格上、希と
きっぱり別れたと思って
ないよ。話し合った方が
いいんじゃないかな?」


優しく私の背中を撫でながら
美菜は言った。


「うん。わかってる。
わかってるけど、当分
会えない。」

「わかった。私はどんな時
でも希の味方だからね。
何かあったら、すぐ言って。
さっ、圭佑なんて忘れて
今日は飲み明かすよ。」