「お客様、申し訳ありません。
ただ今、御席が満席でして
カウンター席ですとすぐに
ご案内することが出来ますが
いかがなされますか?」


青年は申し訳なさそうに
言うので、私たちは
カウンターでもいいと承諾
した。


カウンターの中には
バーテンダーが2人いて、
そのうちの若い青年が
私たちの前に立った。


「ようこそ、いらっしゃい
ました。ご注文はいかが
なされますか?」

「私はジンライム。希は?」


美菜の声でハッとなった。


「あ、えっと…
コスモポリタンで。」