康太には彼女がいた

顔は知らなかった



今悲しむべき人は

彼女なのだろうか


私が悲しむ必要はないの?



家に帰るまでの道のり

少し雨が降っていた

朝はあんなにいい天気だったのに

腕にぽつっと雨が落ちた

肩が少し濡れていた

顔にぽつっと雨が落ちた

涙だった