あたしは寂しさをうめる為に彼方を利用して

彼方も性欲処理の為にあたしを利用した




利用しあう仲は虚しく…哀しい










「あめ、あたしは誰かに本気で求められたい…」




あめをギューっとキツく抱きしめる。小さい体を…優しく…









ブ―っ、ブ―っ



また携帯のバイブが鳴り始める。


あめとあたししかいない世界で、あたし達以外誰もいないのに、あたしは小さく息を潜めながら、彼方からの着信に耳を傾ける。







こんなにしつこい奴だったっけ…?









去るもの追わずって言ってたよね…