独りは寂しいけど、あの家にいるよりは楽だ。 校門が見えてくる。「星堀高校」それが私の通っている高校。頭の良さは中の上くらい。頭が良いわけでも、悪いわけでもない私は、少し頑張ってこの高校に入った。 赤い薔薇が咲き乱れる中庭を通って、玄関へと向かう。靴を履きかえると、深呼吸をした。 今日一日平凡な時を過ごせますように そう願いながら…