「なんで俺のこと名前で呼んでくれないの?」


少し弱くなった星野くんの声。


「そ、それは……」


恥ずかしいなんて言えない。
だからいつもされる質問に詰まってしまう。





あたしが黙っていたら星野くんが布団の上からもっと強く抱き締めてきた。


抱き締めてきたくれるのは
嬉しい。
嬉しくて死んじゃいそうになる。


でも


今のあたしは………



















酸素不足で死ぬよ……………。


そう思った時


星野くんは、勢いよく布団を取って
覆い被さるようにしてあたしを見下ろしてきた。