「美夜……」 優しく……… あたしの泣いている心を包んでいるような声で。 「美夜」 でもなんだろ…… 声がどんどん近くにくる。 「美夜!!」 「は、はい!?」 あたしは、ビックリして飛び起きた。 その時 ゴンッ 頭にものすっごい痛みが走る。 何かがあたしの頭にぶつかった。 イッッタァァアァァ!!!! 頭に優しく手を当てて 足をバタバタと騒がせる。 「何してくれんだよぉぉ」 え? この声って…………。