頬を伝って落ちる涙があたしの制服にシミを作る。



そしたら―-…





ギュッ…



てるちゃんがあたしを抱き締める。



「てる…ちゃん……?」



あたしが名前を呼んでもなにも言わないてるちゃん。



ただ黙って温かくあたしを抱き締めてくれる。





あたしが泣き止むまでずっと抱き締めてくれた。



涙が止まるとてるちゃんがあたしからソッと離れる。



「落ち着くまでここに居なよ……。一人の方が落ち着くでしょ?」


そう言って優しく微笑んであたしの頭を優しく撫でてくれたてるちゃん。


「………うん。ありがとう」


あたしもてるちゃんみたいに笑えたかは、わからないけどにっこりと微笑む。


あたしが笑ったのを見ててるちゃんはホッとしたのか、その場から立ち上がりあたしに手を振りながら屋上を出ていった。