…─ドキン…ッ。



……好…き?



「陽ちゃん…私…、「待って」


震える私の声を、陽ちゃんが制した。



「俺は…中学の頃も、留学していた頃も…ずっと初純だけを想ってきた」


「……っ…」


「…これからずっと…一緒にいたい…。」



陽ちゃんは腕の力を弱め、私と向かい合った。







「誰にも渡したくない」