2、3ページさらにめくっても、私が練習している姿ばかりが描いてある。


…─陽ちゃん…なんで…。

スケッチブックを広げたまま、放心状態でいると、部屋のドアが開いた。



「初純…」



「…陽ちゃん、」



入ってきたのは陽ちゃん。


私は急いでスケッチブックを閉じた。



「ごめっ…、見るつもりはなかったんだけど…っ」


「………」



陽ちゃんは黙ったまま、突っ立っている。



「本当にごめんねっ、用事あるから帰るね!」



私は急いでその場から去ろうとした。



が…




「初純」









ギュ…ッ









…─えっ