俺の初恋はすぐに終わった。

俺、かっこ悪いな・・・。

今、あいつの笑顔が見れて幸せなのに・・・。つか、最後の笑顔は反則だぜ・・・。

なんで、泣いてんだよ・・・。


「大丈夫?はい。」

俺にハンカチを差し出してきたのは、隣の席の高田美奈子だった。

「・・・サンキュ・・」

もうすぐ俺らは高校生になる。

俺は、坂本と違う高校を受験する。もう、あいつは俺の前にいなくなる。

俺は、あいつのように強くないから耐えられるだろうか?

俺は不安でいっぱいだ。


「ねぇ、篠原君って籐学受けるんでしょ?」

高田が聞いてきた。

「おぅ。」

「よろしくね?」

高田も同じなのか・・・。どうでも、いいけど。