「理緒・・・。あたしね?フラれたの。」

藍ちゃんが言った。

「え?」


よくわからない。

「本当は、先輩が来る前にフラれたの。好きな子がいるって・・・。だからね?今日勇気出して、また告白しようとしたの・・・。」
そんな・・・

初めて知った。

「ごめん・・・、あ・た・・・・し」

一気に涙が溢れた。

「いいんだよ?あたしより理緒の方が裕の事好きだと思う。今、思ったんだ。あたしさ〜、裕と付き合ってた 時楽しかった。別れた時は苦しくて、また付き合いたいって思うのは、多分裕との時間しか知らなかったから・・・。だから、あたしは・・・」


『新しい恋をする』



藍ちゃんは言った。



「理緒〜藍〜、大丈夫〜?」


愛海が来た。

「大丈夫。」

あたしがそう言った。

「森山君、今体育館裏にいるよ〜。」

愛海はこういう時、触れずにいてくれる。