「じゃあ、名簿番号1番から
順番に自己紹介なー。」


先生の言葉を合図に
みんながざわざわしだす。


「なんて言おうっ!?」
「うちも、考えてないよっ!」



そっか。一言、言わなきゃ
だめなんだ!

なんて、言おう、、、。


「ねぇねぇ、なんて言う!?」

「えっ?」


私の後ろの子が、人懐っこい笑顔で話し掛けてきた。


「あっ、ごめん。うち咲!
春日部 咲!!よろしくねっ。」

「うん、よろしく!!
私は、沙彩。」


咲は、明るくて笑顔がかわいい子だった。


「沙彩ね!で、一言言わなきゃだよね。」
「うん。もう、適当でいいやー」


咲と話しているうちに、
順番が回ってきた。

「はい、じゃあつーぎは、、、おっ!花川、今年も俺のクラスだな。」