「去年と変わんないじゃん。」
そんなことを智那と話ながら、教室に戻る。


「席着いて~!!」

私達のクラスの担任、
高梨先生が声を張り上げながら教室に入ってきた。

「せんせー、今年もよろしくね~!」
「おぅ、よろしく。」


新学期の朝は、女子が騒がしい。
そして、大抵男子はそわそわしている。

彼女できますよーに!


男子の顔に書いてある。

「だめだよ~。このクラスの男子」
「私も思ったー。」


今年もだめかな。


そんなことを、考えながら
席につく。