おばさんに「ただいま」の挨拶をして上へ上がり、バタンとドアを閉める。


立ったままもたれかかると、そのままその場にしゃがみ込んだ。


「最近、おかしい 」


彼の事を考えると、胸がドキドキして熱い。

これって、恋なのかな。


でも、これが“好き”という感情なのか分からない。


下へ降りて行くと、オムライスとパンプキンスープを作ってくれていた。


椅子に座りスプーンを動かしながら、ぼっとおばさんを見た。


「好きって、どんな時に感じるんだろう 」


気付いたら、そんな事を問いかけていた。




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