姫が言うので俺は親に電話した。

どうせ家にいないと思うけどな。

プルルルルル…

「はい。侑坊ちゃまどうかなさいましたか？」

親父の携帯にかけたのに出たのは秘書の高倉さんだった。

「親父いる？」

「瞬さんだったら今電話中ですよ？」

「だったら今日姫ん家泊るって伝えて。」

「かしこまりました。少々お待ち下さい。」

・・･･･････････････

「瞬さんが侑坊ちゃまに代わるそうです。」

「わかった。」

･・・・・・・・・・

「侑か？」

「そうだけどなんだよ。直接話すようなことなのか？」

「まぁ。それなりにな。」

絶対後でもいいような話だな。

親父がこのテンションだったらいつもそうだ。