乃依がいじめられてるなんて気付かなかった…

でも上靴とか忘れてくるときに気付いてやるべきだったんだ。

ごめんな。乃依。

はぁ~あのことも考えなきゃいけないしなぁ…

じつは俺と姫が婚約するように親が話を進めてるんだよなぁ。

姫は親が今家に帰れないからまだ聞いてないみたいだけど…

あの姫の執事の話では。

でもまだ誰にも言ってないけど、俺たぶん乃依の事が好きなんだと思うんだよな。

あっ言ってないけど大貴と隼人は気づいてると思う。

なんでかわかんないけどあいつといると楽しいんだよな。

で、あいつが他の男と話してたらなんかムカつく。

~乃依が金本先輩に呼び出された日~

「ねぇねぇ侑?」

「なんだ?大貴」

「いいの?」

なにが?だと思っていると、

「乃依が金本先輩にとられても。」

と言った。

「べつに俺には関係ないだろ。」

「まぁ別に僕はいいけど。侑は絶対乃依のこと好きでしょ?」

「そんなこと言われても好きってどういう気持かわからない。」

と俺が言うと、