「でわ皆様楽しんできてくださいませ。」

そうして坂江さんは深々とお辞儀をした。

そして歩くこと1分

「「「ようこそいらっしゃいました。増田様、緒方様、結城様、二宮様、宮本様。」」」

わっ凄い数のメイドさんだぁ。

メイドさんってスカート長いのかなぁって思ってたら、普通なんだぁ。

てゆうかあたしにまで様付けじゃなくていいのに。

「でわ姫様のお部屋まで、私がご案内させていただきます。」

それで執事さんらしき人が新しく出てきた。

この家はどんだけ使用人っていうんだっけ?

まぁ使用人でいいや。

使用人いるんだよっ!

「あ。増田様」

「なんですか?桐谷さん。」

歩いている途中に桐谷さんっていうさっきの執事さんが侑に話しかけてきた。

「お父様とお母様にお聞きになられましたか?」

「なにを?」

「いえ。お聞きになられていないのならばそれで良いのです。」

「?????」

侑と桐谷さん以外の人は頭に?マークを浮かべていた。

この事件がのちにイジメよりもあたしが傷つくことになるとはこの時は誰もわからなかったのです。

もちろんあたしも。侑も。姫も・・・