眠る、眠る、落(ねむる

___届く、通じる、繋がる

___何処、ドコへ、


解らない


木、林、森
眠り、木が根付く

___眠り、
記憶は混じるわる


___ココハ記憶ノ森___


真っ白な霧で目の前が見えない...。
それとも、自分の頭が真っ白なのか?いや、ソレは違う、か。



だってココは、
"記憶の森"のはずだろ?

取り合えず 両手を前に伸ばし、恐る恐る辺りの探索を始めるコトにする。


すると 耳元からいきなり声が聞こえた。

「.....ソラ、」


足音すら、聞こえなかったのに何故?

考えるだけ無駄だ。
そもそも記憶の森では物理的な力は働かないのだから。ただ考え 願えばそこに存在する。

「ルナン!」

強く 強く
抱き締められたコトを、理解するまで少し時間がかかった。

「な!?...どうしたんだよ?」
彼女があまりにも哀しそうな、何か諦めたような顔をしていたから。
つい うっかり最後の口調だけ柔らかくなったしまったのだ。


やがて 口を開いたのは
彼女だった。