「美味しいよっ♪」私は笑顔でそう返す。



話をするときも、ほとんど早瀬から話しかけてくれる。


教科書に書いてある絵を指さしては、「これあいつに似てる」とか言って笑わせてくれる。


まあ、下ネタも言う。
彼は大きな声では言わないが、小さい声で男子と話しているのを聞いてしまった。

私はその時、「おーーい、聞こえてるんですけど?」と言った。
彼は笑っていた。


決して普通の女子には見せない光景だった。