「おい、吉田!大丈夫か?」

「うん。大丈夫・・・ありがと先生。」

先生の手を借りて立ち上がる。

お母さんと私はしばらく話しをする事にした。

先生はせっかくの親子水入らずの時間を邪魔するわけには行かないからと言って外に出て行ってしまった。

個室じゃないから親子水入らずじゃないんだけどな。

横に先生は居ない事が寂しくてしょうがなかった。

最近、私はどんどん欲張りになっていく。

最初は、見るだけって決めていたのに・・・
今は、好きって伝えたくて。
先生に好きって言ってもらいたくて
抱きしめてもらいたくて。

それじゃダメなのに

私は生徒なんだから我慢しなくちゃいけないのに

私はもう限界に近かった。