その夜は携帯を握り締めながらベットに入った。

本当は電話しようと思ったけど
別に何かあったわけじゃないから辞めた。

先生もきっと仕事で疲れてるだろうし・・・。

でも、お母さんの事が心配でなかなか眠れなかった。

気を紛らわすために先生の事を美緒にメールで報告した。
メールを送信してからすぐ
美緒から電話があった。

美緒のテンションは夜中なのに高くて
私の不安を吹き飛ばしてくれた。
美緒は「先生も、美緒に気あるんじゃない?」なんていうけど
先生はきっとそんなつもりで連絡先を私に教えてくれたんじゃない。

担任として、自分の生徒が心配だから。
たぶんそれだけの事。

私も大人の先生がついていると思うと心強くて安心できる。

美緒との電話で体力を使い切った私はそのまま寝てしまった。